婦人科

外陰部のかゆみ(外陰部搔痒症)

2012.2.20 (月)

外陰部にかゆみがあるときは膣内の病気が外にまで広がっているケースが多いので、まず膣に病気がないかどうかを検査する必要があります。
かゆみの原因になる病気では、カンジダというカビが増えていることが有名ですが、トリコモナスという性病になっているときも外陰部にかゆみを感じる場合があります。カンジダもトリコモナスもおりもの(帯下)を顕微鏡で調べればすぐに診断がつきます。
その他、膣内にガルドネレラ菌や大腸菌といった細菌が繁殖して膣炎(膣症)を起こしている場合にもかゆみがでることがあります。これらもおりものの状態や臭い、膣内の状態で分かります。

膣内に異常がなくても外陰部に病気があってかゆみがでている場合もあります。
生理用品、洗剤、下着でアレルギーを起こしていたり、消毒液や軟膏などの薬で外陰部の皮膚に炎症が起きているときは強いかゆみがでます。外陰部は外からの刺激を常に受けている部位ですので、炎症が長引くと皮膚が厚くなりかゆみがなかなかひかない状態になっていることもあります(慢性単純性苔癬)。

陰毛付近にかゆみがあるときはダニの一種である疥癬やケジラミの可能性があります。疥癬は皮膚の状態や顕微鏡で疥癬虫を直接観察して診断します。また、陰毛の部位を拡大鏡で見てケジラミの虫体や陰毛にある虫卵を発見できればケジラミと診断できます。

外陰部の皮膚には全く皮疹などの異常がないのにかゆみだけがでるという場合もあります。心理的なものや自律神経の失調などが原因として考えられます。

かゆみの原因によって治療方法は異なりますので、まずかゆみの原因を調べることが重要となります。

星光クリニック(大阪 難波 心斎橋 婦人科・レディースクリニック)
当院へのアクセスは地下鉄なんば駅下車24号出口を出て右方向へ徒歩1分です。
午後7時まで診療受付を行っております。

生理の期間が短く量も少ない(過少・過短月経)

2012.2.16 (木)

生理の期間が2日以内のときを過短月経といいます。期間が短いと一般的に生理の量も少ないのであわせて過少・過短月経といいます。
生理(月経)は子宮の内側にある膜(子宮内膜)が剥がれて血液とともに外へ出てゆくことですので、生理の量が少ないのは生理のときに子宮内膜が十分に厚くなっていないかまたは子宮内膜の表面積が少ないといったことが原因として考えられます。

子宮内膜の厚みがでないのはそれを厚くするエストロゲンという女性ホルモンが卵巣から十分に出ていないことも原因になります。
エストロゲンが卵巣から十分に分泌されないのは、まだ発育の途中で卵巣の働きが十分に成熟していない場合や年齢による老化、卵巣の病気もありますが、ストレスなどによって脳から卵巣を刺激するホルモンが十分に規則的に分泌していないことが原因として多いです。
その他、人工妊娠中絶を何回も受けたり、子宮内膜に病原菌が感染して炎症を起こすと子宮内膜の一部が癒着して生理のときに剥がれる内膜が少なくなっていることも過少・過短月経の原因になります。
また、子宮のサイズが小さい場合は子宮内膜の面積も少ないので一般的に生理の量も少なくなります。

体に異常がなくても低用量ピルを飲んでいるときには子宮内膜の増殖を抑える成分が含まれていますので、生理の量は少なくなり出血の期間も短くなります。

以上のように過少・過短月経の原因はたくさんありますので、生理の量も期間も短いと思ったときには検査を受けてその原因を正しく調べてから適切な治療を受けることが大切となります。

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生理の量が異常に多い(過多月経)

2012.2.13 (月)

正常な生理の量は20~140mLとされています。量を正確に測ることは難しいのですが、血の塊がでる、頻繁にナプキンなどの生理用品を交換しなくてはならない、貧血があるといったような場合には生理の量が正常より多いと考えられます。

生理(月経)のときには、子宮の内側の膜(子宮内膜)が剥がれて血液と一緒に出てゆくのですが、子宮筋腫やポリープなどのでき物が子宮の中にあると子宮内膜の表面積が大きくなり、その結果、生理の量も多くなります。また、子宮内膜増殖症という病気や子宮体がんでは子宮の内膜そのものが異常に厚くなりますので生理の量も増えます。
超音波エコーで子宮を観察したり、子宮の内側から細胞を採ってきて検査すれば診断がつきます。病気を治せば過多月経もなくなります。

子宮にこういった病気がなくても排卵がスムーズに行かなくて卵胞(卵子を入れている袋)のままの状態で長くとどまっているようなときには、卵胞の壁から子宮内膜を厚くするエストロゲンが出続けることによって子宮内膜が異常に厚くなって、生理の量も増えてしまいます。
このような排卵障害は、ストレスや生活環境の変化、ときには女性プロラクチンといった母乳の分泌に関係するホルモンが異常に高くなって起きる場合があります。
女性ホルモン剤を使った治療が中心になりますが、プロラクチンを下げるお薬を使って治療する場合もあります。

過多月経は、以上のような子宮の病気やホルモンバランスの異常以外にも、血が固まり難くなるアスピリンなどのお薬をよく飲んでいたり、血液の病気で出血が止まりにくくなっているときにも起きやすくなります。

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生活に支障がでるくらい生理痛が強い(月経困難症)

2012.2.9 (木)

60~70%の女性は生理のとき下腹部や腰に痛みを経験するので、生理痛(月経痛)があるからといって必ずしも診察や治療が必要になるわけではありません。しかし、市販の痛み止めが効かないとか、仕事や勉強その他の日常生活に支障がでるくらい痛みが強い場合には検査や治療が必要となることがあります。

まず、子宮や卵巣などに強い生理痛の原因となっている何らかの病気がないかどうかを検査する必要があります。子宮内膜症、子宮筋腫、子宮腺筋症といった病気になると生理痛が強くなることが多いです。生理について問診したり、超音波エコーによる子宮や卵巣の観察や内診で診断します。また、子宮に細菌が感染していたり子宮に生まれつき奇形があるときも生理痛が強くなる原因になります。

しかし、これらの病気がなくても強い生理痛を感じることがあります。機能的月経困難症と呼ばれるものです。生理のときにできるある種の物質(プロスタグランディンやロイコトリエン)によって子宮や血管が強く収縮することで生理痛が強くなります。また、これらの物質が血流に乗って全身をめぐると頭痛、吐き気やだるさといった症状がでる場合もあります。

生理痛を強くする元になる病気があるときは、生理痛そのものよりもその病気の治療を優先して行う必要があります。
病気がない機能的な生理痛のときは、プロスタグランディンなどの痛みを産む物質ができないようにするお薬を飲んだり、低用量ピルを使った治療を行います。

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生理が3ヶ月以上来ない(続発無月経)

2012.2.6 (月)

子宮の中の癒着などが原因の場合もありますが、ほとんど場合、卵巣から排卵していない(排卵障害)ことが原因です。排卵しているかどうかは自宅で基礎体温を測ったり、超音波エコーで子宮や卵巣を観察すれば分かります。

排卵障害があるときはその原因をさらに検査で調べる必要があります。例えば、血液検査でプロラクチンという母乳の分泌に関係するホルモンや脳からでる卵巣を刺激するホルモン、卵巣からでる女性ホルモンなどの値を測ることで多くの場合、排卵障害の原因が分かります。
原因としては、脳による排卵のコントロールがうまく行っていない場合が多いですが、ときには卵巣の表面の膜が厚くなって排卵しにくくなっているといった卵巣の病気(多のう胞性卵巣)によって排卵障害が起きていることもあります。まれに甲状腺や副腎といった生殖器以外の臓器の異常によっても排卵障害が起きていることもあります。

また無月経の重さの度合い(重症度)を検査で調べることも行うことがあります。女性ホルモン剤を飲んで生理になるかどうかで無月経の重さが分かります。

妊娠や年齢に伴う老化による無月経以外は通常、何らかの治療が必要となります。原因と重症度によって使う薬も違ってきますので、原因を正しく知ることが大切になります。

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生理がおかしい(月経異常)

2012.2.2 (木)

生理(月経)とは、1ヶ月に1回くらいペースで生じて自然に止まる子宮の中からの出血のことですが、これに当てはまらないときは、生理ではなく不正性器出血と言います。
また、生理と生理の間隔が25日~38日、出血のある期間が3~7日、出血の量が20~140mL、生理痛はそれほど強くないといった範囲にあるなら正常月経、どれか当てはまらないものがあるときは月経異常と言います。

生理と生理の間隔が24日以下の場合を頻発月経といい卵巣から排卵していないこと(無排卵)や排卵後にできる黄体といったものの働きが落ちている場合に起きます。
反対に間隔が39日以上のときは希発月経と呼ばれ、これも無排卵が原因となります。
さらに生理が90日以上も来ないときは続発性無月経という状態です。このときは妊娠の可能性もあるのでまず妊娠のチェックが必要となります。

生理の量を正確に測ることは難しいので、血の塊が混じっている。頻繁に生理用品を交換しなくてはならない。貧血があるといったことがあれば生理の量が異常に多い状態(過多月経)を疑います。
過多月経のときは子宮に筋腫やポリープといった病気がないかどうかをチェックする必要があります。
子宮に病気がなくても排卵に時間がかかって女性ホルモンが多く出て子宮内膜が厚くなり過ぎたときにも生理の量が増えてしまいます。
逆に生理の量が異常に少ない(過少月経)ときは卵巣から女性ホルモンの量が減っているときや子宮に病原菌が感染した中絶手術を何度も受けたなどが原因で子宮の中が癒着していることなどが原因である可能性があります。

生理の異常(月経異常)の原因は、これ以外にもたくさんありますので原因を正確に診断したうえで治療することが大切になります。

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生理(月経)でないのにおりものにすこし血がまざります(不正性器出血)

2012.1.30 (月)

性器からの出血のうち月経に当てはまらない場合を不正性器出血といいます。
月経とは約1ヶ月くらいの間隔でくりかえして起き数日で自然に止まる子宮の中(子宮内膜)からの出血を言います。

不正性器出血の原因はたくさんありますが、まず妊娠しているかいないかが重要になります。尿検査をすれば妊娠の有無が分かります。妊娠中の不正出血なら流産や子宮外妊娠などをチェックする必要があります。

妊娠していない場合にはどの部位からの出血かを確認します。不正出血は尿道や肛門からの出血という場合もあります。性器からの出血なら外陰部、膣、子宮の入り口あるいは内側のどこから出血しているかを調べます。

子宮の内側からの不正出血と分かれば子宮に病気があるかどうかを検査して確認することが重要です。ポリープや子宮筋腫、がん(子宮体がん)などがないかどうかを超音波や細胞をとってチェックします。
また、貧血などの血液の病気によっても不正性器出血が起きることがあります。ピルなどの薬や避妊リングなど病気以外の原因によっても不正出血になる場合もあります。
その他、機能性出血といって女性ホルモンのバランスの乱れによることもあります。機能性出血は、卵巣から排卵していないことが多いのですが、排卵していても黄体の機能が低下していたり、また黄体が生理中にも卵巣に残っている黄体持続と呼ばれる状態になると生じることがあります。

不正性器出血の治療には、まずその原因を知ることが大切です。
病気が原因であれば、病気の治療を優先して行う必要があります。
機能性出血でしたら女性ホルモン剤を使った治療が中心となります。
ただし、思春期や45歳以上に起きる機能性出血は、体の未熟や老化が原因となっていることもありこの場合には治療の必要はありません。また、生理と生理の中間で起きる不正出血で数日で止まってしまうような場合は排卵期出血であることが多く、この場合も治療の必要はありません。

30歳代なのに生理が止まりました(早発卵巣不全)。

2012.1.23 (月)

40歳未満なのに生理(月経)が止まり卵巣からでる女性ホルモンも低下している場合を早発卵巣不全と言います。卵胞(卵子を入れている袋)が無くなってしまったり、脳からでる卵巣を刺激するホルモンに卵巣が反応しなくなってしまうことが原因です。

卵巣から女性ホルモンが分泌されない状態を放置すると月経がなくなること以外にも骨が弱くなったりコレステロールが上がって動脈硬化になりやすくなるので治療が必要になります。
治療は女性ホルモン剤を飲んで女性ホルモンを補ってやることが中心です。
一般的な閉経の年齢である50歳くらいまでホルモン剤を服用する必要があります。
妊娠を希望する場合にはさらに排卵誘発剤を使うこともあります。

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体重が急に減ったら生理がとまりました(体重減少性無月経)。

2012.1.19 (木)

無理なダイエット、拒食症やストレスで体重が急激に減ると生理(月経)が止まったり不順になることがあります。一般的に標準体重より20%以上体重が減ると生理に影響が出てきます。
脳のある部分(視床下部)が卵巣からの排卵をコントロールしているのですが、急激な体重の減少によって排卵のコントロールがうまくゆかなくなり、結果として無月経や月経不順になります。

月経が異常な状態を放置すると将来、妊娠しにくくなる可能性があるので治療が必要です。
治療では体重を増やして標準体重に近づけることが重要になります。それと同時に女性ホルモン剤を使った治療も行う場合が多いです。ただし、女性ホルモン剤で治療しても体重が増えないうちはなかなか月経も元に戻りません。

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外陰部や膣内にかゆみや痛みがある(カンジダ)

2012.1.16 (月)

カンジダはカビの一種で全く症状がないときでも常在菌として膣内にいることがあります。カンジダがいても少量のときは、かゆみなどの症状はありません。しかし、何らかのきっかけでカンジダが異常に増えることがあります。カゼ薬や化膿止めのお薬を飲んだ後や体調が不良で体の抵抗力が落ちたことがきっかけになることが多いです。性行為によってカンジダになることもありますが、このケースは少ないです。

カンジダが増えると炎症が生じて外陰部や膣が赤くなり、かゆみを感じたり白いポロポロしたかたまりの混じったおりもの(帯下)がでたりします。炎症が強くなると痛みを感じるようになります。

おりものを採ってきて顕微鏡で見れば、すぐに診断がつきます。
カンジダの治療は、膣の中に入れる錠剤やカンジダ用のクリームを使います。多くの場合、治療から1週間以内に治ってしまいます。ただし、一度治っても再びカンジダになることもあります。あまり頻繁にカンジダを繰り返すような方の場合には、ジフルカンという飲み薬を1週間に1回飲んでカンジダを予防する治療を行う場合もあります。

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