カンジダの治療

カンジダはカビの一種ですので、抗真菌剤の膣剤や外用剤を使って治療します。膣剤には1週間に1回だけ使うタイプと毎日使うタイプの2種類がありますが、当院では主に1週間に1回だけ使えばよいタイプのものを処方しています。治療すればほとんどの場合は3?4日くらいでカンジダの症状はなくなります。

カンジダが増えるとかゆみが生じ、炎症がひどくなると痛みがでるようになります。外陰部や膣内が赤くなり、おりものもチーズ状のかたまりになることが多いので見ただけで分かることも多いのですが、おりものを顕微鏡で観察してカンジダの菌糸や胞子して確認して診断を確定します。

カンジダは性行為によってパートナーからうつされることもありますが、多くの場合、もともと膣内にいるカンジダが何らかのきっかけで異常に増えてかゆみや痛みなどの症状を起こします。カンジダが増えるきっかけとなるものには、抗生物質の服用、体調不良などによる体の免疫力の低下、妊娠、肥満や局所の不潔などです。カンジダは治療すれば比較的早く治りますが、上記のようなきっかけがあると再びカンジダが増えて症状が生じるようになります。カンジダは性行為によって女性から男性へ感染しますので、カンジダの症状があるときの性行為には注意が必要です。