子宮体がんの検査

子宮体がんは子宮の奥に発生するがんです。子宮の入り口にできる子宮頚がんがヒトパピローマウイルスというウイルスの感染で発生するのに対して子宮体がんはエストロゲンという卵巣からでる女性ホルモンがその発生に深く関係しています。

エストロゲンが子宮内膜に作用している期間が長い人(例えば妊娠の経験がない女性)やもう1つの女性ホルモンであるプロゲステロンが不足していてエストロゲンの作用が相対的に強くなっている人(例えば卵巣から排卵しない状態が長く続いている女性)では、子宮体がんのリスクが高くなります。プロゲステロンはエストロゲンの作用を抑制するように作用します。

 

子宮体がんの症状は主に不正出血です。したがって不正出血があるときは子宮体がんにも注意する必要があります。とくに閉経後に不正出血がある場合には子宮体がんの検査は必須です。また、妊娠・分娩経験のない若い女性の生理不順、無排卵の状態が続いている場合や子宮筋腫をもっている場合などにも子宮体がんをチェックする必要があります。

 

子宮体がんの検査には、細胞診、超音波検査、組織診などがあります。最初に行われる検査は主に細胞診です。細胞診では子宮の中に細胞をとる特殊な器具を入れて細胞を採取して検査します。

細胞診で陽性や疑陽性といった結果がでれば組織診を行ってさらに詳しく検査します。また、細胞診で異常が見つからなくても不正出血があって超音波で子宮の内膜が異常に厚くなっているといったような場合にも組織診が行われます。

組織診は、ゾンデキュレットという器具で子宮内膜をいくつかの方向から引っ掻いて内膜組織を採取して検査します。

組織診までで子宮体がんかどうかはほぼ診断可能ですが、さらに子宮体がんがどこまで広がっているかを知るために子宮の中に直接スコープを入れて見る子宮鏡検査やMRI検査が行われる場合もあります。

 

星光クリニック 大阪、難波(なんば)、心斎橋の婦人科(レディースクリニック)

婦人科疾患、低用量ピル、アフターピル、性病の検査・治療など