性器ヘルペス

単純ヘルペスウイルスが性行為によって感染して生じる性行為感染症です。外陰部に小さな水疱や痛みのある小さな潰瘍が左右対称的に数個できることが一般的な症状です。しかし、単純ヘルペスウイルスに感染しても症状がでないことも多いです。不顕性感染といいます。症状がでないからといってウイルスがなくなったわけでなく神経に感染して生きています。そして、体調不良などで体の免疫力が落ちたときなどに症状を表します。

ヘルペスウイルスに初めて感染してから2?7日の潜伏期の後、症状がでる場合は一般的に症状が強いことが多いです。痛みのある潰瘍以外に発熱や脚の付け根のリンパ節が腫れて痛みがでることもあります。また、痛みのために歩くことや排尿が困難になる場合もあります。それに対して、体に潜んでいたウイルスが活性化して再発したヘルペスでは初感染に比べて症状はかなり軽いことが多いです。ヘルペスの症状が出る前兆として太ももの裏に神経痛の様な痛みやしびれ感を自覚することもあります。

ヘルペスはその潰瘍の特徴から診断できることが多いですが、はっきりしないとき潰瘍の部分を擦って検査することもあります。

放置しても10?20日間で自然治癒しますが、通常はヘルペスと診断すれば治療を行います。治療は、抗ウイルス剤を塗ったり服用したりしますが、症状がひどくて排尿や歩行が困難なときには入院して点滴が必要になる場合もあります。治療を行えば症状は消失しますが、神経中にいるヘルペスウイルスはなくなりませんので再発の可能性は残ります。頻繁にヘルペスを繰り返す場合は、抗ヘルペス剤を予防的に服用して再発を抑制することも健康保険で行えます。

ヘルペスの潰瘍がある間は、性行為によって他人に感染するので注意が必要です。

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