生理不順の治療

生理不順(月経不順)は、ストレスや体重の減少などによって脳の一部にある視床下部というところから生理を促すホルモンが十分に分泌されず排卵がスムースに起こらない排卵障害がベースにありますので、この場合は、体重を標準体重に近づけたり、女性ホルモン剤を服用して生理を規則的に起こす治療を行います。女性ホルモン剤にはエストロゲン剤と黄体ホルモン剤があるのですが、病気の状態によって両方を使ったり、黄体ホルモン剤だけを使ったりします。6カ月くらいホルモン剤を飲んで規則的に生理を起こして排卵を起こす体内のホルモンのシステムに外からゆさぶりをかけてやる治療を繰り返します。

その他の生理不順は、プロラクチンという母乳の分泌に関係するホルモンが増え過ぎていたり、多のう胞卵巣や卵巣機能不全といった卵巣の病気が原因となっている場合もあり、原因によって治療方法が異なることもありますので、治療の前に原因を正しく診断しておくことが必要になります。