生理(月経)の予定日を2週間ほど過ぎても生理が来ないといった場合

まず妊娠しているかどうかをチェックすることが必要です。
生理(月経)が30日くらいで規則正しく来る人では、次の生理の予定日の頃に尿で妊娠検査をすれば妊娠しているかどうかほぼはっきりします。
しかし、もともと生理不順のある場合は、1回だけの尿検査で反応が陰性だからといって妊娠していないとは断言できません。あと1?2週間くらい経っても生理が来ないときは、もう一度、尿で妊娠検査をする必要があります。

妊娠していないのに生理が遅れているときは、卵巣から卵子が排卵していないか又は排卵が遅れていることが最も考えられます。
超音波検査で卵巣や子宮の状態をみれば、もうすぐ排卵しそうかどうか、このまま待っていてもなかなか排卵せず生理も来そうにないかどうか等について診断できます。

待っていても排卵せず生理にもなりそうにない場合は、女性ホルモン剤を飲んで生理を起こす治療が必要になります。
もともと生理が順調でたまたま今回だけ生理が遅れているだけといった場合は、女性ホルモン剤を使って刺激してやると元の規則的な生理に戻る場合が多いです。

前から生理が不順な方の場合は、卵巣からの卵子の排卵がスムーズに行かない原因を検査する必要があります。
母乳の分泌に関係したプロラクチンというホルモンが増えているために排卵が障害されているときは、プロラクチンを下げるお薬を使います。
卵巣の表面の膜が厚くなり排卵しにくくなる多のう胞卵巣という病気や卵巣の機能が落ちているといったときは、女性ホルモン剤を定期的に服用して生理を起こしてやる治療を続けることが必要となります。
脳からの排卵のコントロールが乱れて排卵障害が起きているときは、女性ホルモン剤を数ヶ月服用して中止すると正常な生理の周期になることが多いです。

なお、年齢が17歳以下とか45歳以上のときは年齢的な要因でスムーズに排卵しないといったことがあります。この場合は自然な生理的現象の場合もありますので病気とは限りません。