生理日以外の出血(不正出血)

不正出血があった場合、まず、どこから出血しているかを確認します。外陰部、膣内、子宮の入り口(子宮膣部、子宮頚管)の傷、びらん、潰瘍、できもの(ポリープなど)や炎症も不正出血の原因となりますが、不正出血は子宮の内部から起きているケースが最も多くみられます。

不正出血が子宮からのものである場合、妊娠の可能性があるときには、切迫流産、流産、子宮外妊娠などの妊娠に関係した出血であるか否かを検査します。妊娠に関係したものでなければ、次に子宮に病気がないかどうかを調べます。不正出血を起こす子宮の病気には、子宮に病原菌が感染して炎症(子宮内膜炎)が生じている子宮内膜炎や子宮内膜のポリープ、子宮筋腫、子宮の内膜が異常に厚くなる子宮内膜増殖症、子宮体がん等があります。これらの病気はエコーや子宮の中から分泌物を採取して病原菌がいないかどうかを検査したりして診断します。病気が見つかればそれに応じた治療を行うことになります。

しかし、以上のような病気がなくても女性ホルモンの異常によっても不正出血が起きます。機能性の出血といいます。卵巣から卵子が排卵されないときや排卵した後に卵巣にできる黄体という組織の機能が低下している場合(黄体機能不全)にもホルモンバランスの乱れによって不正出血が起きることがあります。また、生理と次の生理の間のあたりで2?3日くらい少量の出血がでることがありますが、それは中間期出血といって正常なもので病気ではありません。ホルモンバランスの乱れによる不正出血のときは、ホルモン剤や止血剤を使って出血を止める治療などを行うことが多いです。

星光クリニック 婦人科(レディースクリニック) 大阪 中央区 難波 地下鉄なんば駅24番出口より右方向へ徒歩1分 午後7時まで診療を受け付けております。