生理の量が多く、長く続くとき

生理の量が多く、長く続くとき
妊娠の可能性がある場合は、妊娠、流産、子宮外妊娠などの妊娠に関係した出血かも知れませんので、まず尿検査で妊娠の反応を調べる必要があります。妊娠と無関係と分かれば、これまでの生理の状態から次のような原因を考えます。

1 血の量が多く、血の塊がでたのが今回1回だけである場合。まず心配はいりません。生理(月経)では子宮の内側にある膜(子宮内膜)がはがれて血と一緒に出るのですが、生理の量や長さは子宮内膜の量や内膜がはがれた子宮の壁から出る血の止まりやすさに微妙に影響されます。少し生理が遅れたり生理をずらすためのピルを飲めば、子宮内膜が厚くなった状態で生理(月経)をむかえることになり、一時的に生理の量が多くなったり長くなったりすることもあるからです。

2 毎回、血の量が多く頻繁にナプキンを交換しなければならない場合や毎回、血の塊が
ゴボゴボ出るような場合。何かの病気がある可能性がありますので検査が必要になります。
子宮にできものができている場合(子宮筋腫、子宮内膜ポリープ)、子宮の内側の膜が異常
に厚くなっている場合(子宮体がん等)、子宮に細菌が感染して炎症が起きている場合(子
宮内膜炎)や卵巣から卵子が出なかったり排卵までに時間がかかったりするときも(排卵
障害)女性ホルモンのバランスがくずれて生理の量が増えることがあります。婦人科以外
の病気では、肝臓の機能が落ちていたり、血液の中の血小板が少なくなるといった血液に
原因があるときもあります。検査しも異常が見つからないときは、骨盤内の血液のめぐり
が悪くなっている(骨盤内うっ血)やストレスが原因で生理の量が多くなることもありま
す。病気が原因であればその治療をすれば生理の量も減ってきます。女性ホルモンのバラ
ンスの乱れや原因がはっきりしないときで生活に支障があればホルモン剤を使った治療を
行うこともあります。生理の量が多くて貧血があるときは、同時に貧血の治療もしなくて
はならない場合もあります。

3 肉片のような血の塊が出た場合。流産の可能性があります。流産でなければ膜様月経が考えられます。生理(月経)は血液と子宮内膜片の混合物で、通常、子宮内膜片はタンパク分解酵素により細かくバラバラに分解されますが、何らかの原因でタンパク分解酵素の作用が不十分だとバラバラにされずレバーのような膜様物として排出されることがあります。これが膜様月経です。膜様月経なら全く心配はありません。

大阪 中央区 難波 心斎橋の婦人科(レディースクリニック) 星光クリニック
午後7時まで診療受付可能。地下鉄なんば駅24番出口より徒歩1分